夏はつる 扇と秋の 白露と いづれかまづは  置かむとすらん浅ぢふの 秋の夕暮れ なく虫は わがごとしたに ものやかなしき

2019年09月22日

吹く風の 涼しくもあるか おのづから 山の蝉鳴きて 秋は来にけり

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吹く風の 涼しくもあるか おのづから 山の蝉鳴きて
秋は来にけり
                   源実朝
            
(ふくかぜの すずしくもあるか おのずから やまの
 せみなきて あきはきにけり)




意味・・吹く風は涼しいことだ。いつのまにか山の蝉が
    鳴き出して秋はやってきたのだなあ。


 注・・おのづから=自然と、いつしかと。


作者・・源実朝=みなもとのさねとも。1192~1219。
    28歳。鎌倉幕府三代将軍。
    
出典・・金槐和歌集・189。


sakuramitih31 at 07:00│Comments(2)和歌・短歌・俳句 

この記事へのコメント

1. Posted by 夢子   2019年09月22日 10:05
5 秋の蝉は ヒグラシでしょうか
夏の蝉とは違って 秋の蝉の鳴く声は
趣が違うでしょうね

名歌鑑賞さん 私は夏女ですから
夏が大好きでした
しかし 近年のこの猛暑には
へきへきしています
やっぱり 春や秋が動きやすいですね
2. Posted by 名歌鑑賞   2019年09月22日 17:21
こんばんは。
夢子さんのいる名張では蝉の声は聞かれましたか。
うちの猫はアブラゼミをよく捕まえて家の中でジャレていました。これは8月の下旬です。
以前はミンミンゼミやツクツクボウシも啼いていましたが、このところ聞かなくなりました。
ういえば最近イオンが出来て、その時に大木が伐られたからなのだろうか。
蝉の鳴き声を聞くと夏が終わる。この暑さもあと少しの辛抱と思ったものです。
それは少し前思ったものです。
今はもう秋の半ば。

秋と言えばスポーツの秋。
運動をして秋を楽しみたい。
旅行もしたいしハイキングも行きたい。
美味い物を食べ歩きたい。
そして読書の秋。
何を読もうかなあ。

秋はいいですね。

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