11 見つめられ 光注がれ すくすくと 丸くなりゆく 秋の三日月13  茶に染まる 白い小花は 種宿し 未来の春を  夢見て眠る

2022年01月01日

12  こんなにも 憂いを溜めて いたのかと 雲にささやく 滴受けつつ

1984

 
こんなにも 憂いを溜めて いたのかと 雲にささやく
滴受けつつ
                   西村由佳里

(こんなにも うれいをためて いたのかと くもに
 ささやく しずくうけつつ)

意味・・しとしとと降っては去って行く雨。小さな憂い
    があるのだろうが無かったように去って行く。
    しかし今日は違う。大泣きに泣いている雨さん。
    あたりかまわずに泣いている。雲さ~ん、雨さ
    んは我慢できなかったんだね。憂いを溜めてい
    たんだね。泣きたいだけ泣かそうね、雲さん。

作者・・西村由佳里=にしむらゆかり。1976~ 。
    立命館大学大学院卒。

出典・・アメーバーブログ。


sakuramitih31 at 01:15│Comments(2)和歌・短歌・俳句 

この記事へのコメント

1. Posted by 夢子   2020年09月29日 10:54
雨を そうとらえるのかぁ~
西村さん すごいなぁ
私も 雨が降っているときに
じっくり雨の様子をみてみようと思いますね
雨が降って 嫌だなって思うより
こんな風にとらえると 雨の日も楽しいですね
 (*^-^*) ニッコリ☆ 
2. Posted by 名歌鑑賞   2020年09月29日 23:03
こんばんは。

雨はいつでも嫌なものですね。
でも擬人化して雨の立場になって見る。
面白い発想だと思いました。

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