かんがえて 飲みはじめたる 一合の 二合の酒の 夏のゆふぐれ我がやどに 月押し照れり ほととぎす 心あらば今夜 来鳴き響もせ

2020年07月11日

夏陰の 妻屋の下に 衣裁つ吾妹 うら設けて 吾がため裁たば やや大に裁て

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夏陰の 妻屋の下に 衣裁つ吾妹 うら設けて 吾がため裁たば
やや大に裁て
                    柿本人麻呂

(なつかげの つまやのもとに きぬたつわぎも うらまけて 
 わがためたたば ややおおにたて)

意味・・夏の木陰の妻屋の陰で衣を裁っている娘さんよ、
    この私のため、という心づもりで裁っているの
    なら、ややゆったりと裁っておくれ。

    五七七五七七からなる旋頭歌です。

 注・・妻屋=母屋の脇に建てた別棟の家。
    吾妹(わぎも)=男性が妻や恋人を親しんで呼ぶ語。
    うら設(ま)けて=心に思い設けて。心積りする。

作者・・柿本人麻呂=かきのもとひとまろ。生没未詳。奈
    良遷都(710)頃の人。舎人(とねり・官の名称)とし
    て草壁皇子、高市皇子に仕えた。

出典・・万葉集・1278。


sakuramitih31 at 08:00│Comments(2)和歌・短歌・俳句 

この記事へのコメント

1. Posted by 夢子   2020年07月15日 14:57
この歌は「旋頭歌」っていうのですね
娘さんに問いかけている なかなか
面白い歌ですね
2. Posted by 名歌鑑賞   2020年07月15日 23:59
こんばんは。

手袋やマフラーを恋人が編んでくれる、嬉しいことですね。
人麻呂が注文をつけているその裏返しは嬉しくて
たまらないのでしょうね。

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かんがえて 飲みはじめたる 一合の 二合の酒の 夏のゆふぐれ我がやどに 月押し照れり ほととぎす 心あらば今夜 来鳴き響もせ